Tuesday, May 26, 2026

ベビーダンスを始めて19年。
抱っこして踊ることで、言葉にならない「ここにいるよ」が伝わる——そのことを、私はずっと身体で知っていました。
でも先日、それをまったく別の角度から実感する出来事がありました。
心理学博士の掛札逸美さんとの出会いは、ベビーダンスを始めた頃にさかのぼります。
マインドフルネスがまだ日本に広く知られていない頃から、掛札さんはベビーダンス協会の研修会で講義してくださっていました。そのおかげで、ベビーダンスのプログラムには早い段階からマインドフルネスの考え方が浸透していきました。
私が北海道・大空町に3年間、子育て移住した時にも友人として相談に乗ってくださり、現地でのオンラインイベントにも登壇していただきました。
ベビーダンスの哲学的な土台の一部は、掛札さんとの長年の交流の中で育まれてきたものです。
しばらく連絡が途絶えていた時期がありました。いろんなことをしていただいていたのに、感謝をちゃんと示せていないと、ずっと感じていました。
メッセージを送ろうとしては、「いきなりどうしたの?と思われるかもしれない」という思い込みで、LINEを打っては消す日が続きました。言葉にしようと思うと、うまく言葉にすることができないもどかしさ。
そんな時、掛札さんがYouTubeでマインドフルネスベルのアプリを紹介していました。以前に私にも教えてくださっていたもので、今は有料になる部分があるとのこと。であれば、私がAIを使って作ってみようと思いました。
もし、渡せたら嬉しい。 ただ、それだけでした。
子育て支援アプリを作った経験があったので、同じ要領で進めると、思った以上にスムーズにできました。勇気を出してメッセージを送ると、掛札さんはポジティブに返してくださりました。数箇所の修正をClaudeと格闘しながら反映して、20回以上アップロードしアプリが完成しました。
完成した頃、掛札さんがお気に入りのAIアーティストさんをシェアしてくださりました。以前、アーティストさんの作業を見たことがあったので、きっとこれは言語化の試行錯誤の連続だっただろうなと感じました。
言葉が鍵になっているAI時代に、言葉でアプリを作れているなら十分に言葉で説明できている——掛札さんはそう言ってくれました。もともと編集者でもある、言葉のプロの掛札さんに。
小さな光が、胸の奥に灯った気がしました。
先日のBootCampライブ配信のテーマは「聞くこと」。言葉以外のボディランゲージで「ちゃんと聞いています」を伝える姿勢と行動についてでした。
前のめりの姿勢。腕を組まない。目が笑っているか。上半身全体でゆっくり頷く——。
聞きながら、身体で「そうだ」と感じました。
ダンスに30数年間関わってきた私にとって、身体が先に動くことは当たり前でした。言葉より先に、身体が答えを知っている——それはベビーダンスの根っこにある考え方でもあります。
形にして渡すことも、姿勢で示すことも、同じことだと思うんです。「ちゃんといるよ」「ちゃんと受け取っているよ」を、身体と行動で伝えること。
掛札さんのBootCamp「カラダを開いて、伝えなさい!『聞くこと』の科学④」はこちらからご覧ください。
👉 動画を見る保育士さん、医療従事者、子育て中の方、人と関わるお仕事をされている方にぜひ見ていただきたい内容です。
山本由美子
日本ベビーダンス協会 代表・ベビーダンス考案者

ベビーダンス考案者
一般社団法人日本ベビーダンス協会 代表理事。ユネスコ国際ダンス会議(CID)公認・小児科医監修のベビーダンスを考案。著書『ママと赤ちゃんの心と体に効くベビーダンス』(PHP研究所)。全国でベビーダンスを届け続けている。
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